【評価,Review】KUN バイオリン肩当て Voceを購入。感想、使い方など

今回はバイオリンの肩当ての記事。

バイオリンは肩当てがなくても弾けるものであるとは言われるものの、
ほとんどの演奏者は肩当てを使っていると思います。


そして最も標準的に最初に出会う肩当てがこれではないでしょうか。
KUN(クン) バイオリン肩当て オリジナル 4/4


肩当てを変えてみようと思うのには様々なきっかけがあると思います。
*ビブラートの時に支えが気になる。
*音響が肩当てによって変わると聞いて。
*より良いバイオリン演奏を目指して。

etc....


肩当てってどんな種類があって、みんなどんな感想を持っているのか気になりますよね。
私もそうでした。

...そうしたら少ないながらも肩当てのレビューを行っているサイトを見つけます。
「音響がよくなった」「この肩当ては私には合わない」「演奏の姿勢が劇的に変わった」ect...


まずこれらの記事を見たり、自分で肩当てを試したりして見る中で、
確実に言えることがあります。


肩当てには合う合わない、好みか好みじゃないかがあり、人それぞれ、バイオリンそれぞれだ


ということです。
「こんな肩当て最低だった。私には合わなくて本当に嫌、買うだけ無駄」のような心ないレビューを本気にする必要はなく、
偶然その人には合わなかったか、よくインターネットにいる狂ったレビュアーであると言えます。
現実にはそんなひどいこと言わないし思ってないのに、インターネットになると急に毒舌ばかり吐きたくなったり、
なんとか悪口を言おうとしてやろうとするレビュアーというのはどんな分野にも面白くないほど一定数いますね。。。
数が少ないレビューを信じてはいけない良い例です。



さて、私は今回タイトルの通りKUN バイオリン肩当て VOCEを購入したので、
なるべく客観的な内容と個人的感想を記します。


KUNのホームページはこちら
http://www.kunrest.com/

まず箱から。
KUNのVOCEの箱はこのような箱でした。


白くシンプル、きれいな箱です。


開封してみます。

実際に肩が当たる部分


ひっくり返します。


KUN バイオリン肩当て VOCE軽量のカーボンファイバー製です。
非常に軽いです。単品で持っただけではそれほど軽量を感じないかもしれませんが、
実際にバイオリンに装着し構えてみると軽さを実感できます。

KUNのVOCEは脚の部分が折り畳み式になっています。
上の写真では折り畳まれていますね。

もっと詳しく見てみましょう。


脚の部分の折り畳みについて

ここを折りたたむことができます。


こんな風に。


脚の部分が折りたためるので折りたたんでみたりしたものの、
まだ脚が折りたためることの良さは実感しきれていないのが現状です。
折りたたみについては、これから持ち運んだり扱ったりするなかで機能的判断を下すべきかと思います。
なので、買ってすぐに必要性を感じないからといって早々に要らないと言うほどでもないかと。
これからの使用で良さがわかることを期待。

脚をクルクル回せばネジの高さが変わり、肩当ての高さを調節できる点はKUN(クン) バイオリン肩当て オリジナル 4/4と同じ。
肩当てを一番低い状態にしても、折りたたみ部分の高さがある程度あります。私の場合、一番低い状態で使用していますが、
肩当てがあるかないかくらいで肩当てを使用したい人には高いと感じるかもしれません。

ちなみに、私の体型は男性、少し首が長めで少し撫で肩、といったところです。
首が短めで肩がしっかりある人の場合はそれほど肩当ての高さは必要じゃないかもしれませんが、
私のような体型の場合、肩当ての高さ微調整でバイオリンの安定感がかなり変わります。
この記事を読んでくださっている方が女性の場合はなおさらかと。
「女性に人気なのはBravoでしょ」的な印象がなくもないですが、それは単純にデザイン的な面もありますし、
印象が印象を呼んでいるとも言えると思います。男性でもBravo使ってる人はいますし、女性でもVoce使います。
アマゾンのレビューはひどいものもあります、
どちらにしても客観性のない「Bravoがいい!」とか「Voceがいい!」なんていうレビューに左右されるのは残念なことです。



脚幅を無段階で変えることができる仕組みについて。

そもそも「脚幅?なんそれ?」って思う人もいると思うので、なるべくわかりやすく写真を交えながら伝えたい。


ここの部分をですね


うずらすことができます

そうすると、こうやって幅を広げることができます


全体像で見るとこういう感じ

こうやって広げるわけです


片方だけではなく両側でこの調整を行うことができます。


脚幅の一番狭い状態がこちら


一番広い状態と一番狭い状態との比較

様々な脚幅でバイオリンに装着してみる

試しに、最大の広さで装着を試みる。

とても広いです(笑)。私のバイオリンでは装着不能でした。
かなり余裕を持って作られているようです。


反対に、今度は最狭で装着。

ちょっと写真ではわかりにくいですね。
ですが、けっこう狭いです。

自分が心地良い肩当てになるように微調整しましょう。

ちなみに私は現在このくらいな感じにしています。


脚幅が調節できることによって、配置に柔軟性が生まれます。
いろんな角度、いろんな場所に肩当てをつけることができるということです。


レビューのなかに
「肩にまったく合わず、使えませんでした」というレビューもありますが、
おそらく微調整がうまくできない方なのでしょう。いろいろガチャガチャやってみて、
最適な配置でバイオリンを弾けるような肩当てになっていると思います。
問題があるとすれば一番低くしたときの肩当ての高さが高すぎないか、肩との接着面の感触や形状、といったところでしょうか。
肩と接着する肩当ての形状の点で言うと、人がバイオリンを弾く上での骨格的性質、人間工学を研究して作られているようなので、
人によってそこまで大きな違いはないかと思われます。


違った視点からKUN VOCEを眺める。

外観として特に気になる点はありません。
どんな方でも使用できるデザインだと思います。


音響効果について

おそらくこれについても意見が分かれること必至だと思いますが、
少なくともKUN(クン) バイオリン肩当て オリジナル 4/4との違いは明白です。完全にKUN バイオリン肩当て VOCEのほうが音響が良いです。裏板の振動をVOCEから感じることができます
私は個人的には好きですが、人によってはこんな風に響いてほしくないなぁなどの感想を持つ人もいると思います。
音抜けが申し分なく、カーボンの特性も活かしきってます


結論

結論としては、買って損のない肩当てだと思います。
調整がきくような構造にしていることで音が悪くなる、なんてことは感じられません。
むしろ脚幅や重さや高さを実感できないまま他の肩当てを試着せずにネットで買うほうがリスクがあります。


この記事を読んでくださったバイオリン弾きの人が、
最高の肩当てに出会えることを願っています。


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