『Steve Jobs』を読んで 〜まさに彼の「伝記」〜
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さて、なにかと話題になっているジョブズ。
ぼくもiPhone、エアー、iMacを持ってるから、かなりのアップルユーザーだと言えるかもしれない。
最初、立ち読みで済まそうかと思っていたこの本だけど、買ってしまった。
中身をちらっと見ればわかるけど、けっこう中身がぎっしり。
最初の部分なんかはジョブズの父親や母親の話も詳細に書かれて、まさにジョブズに興味がなければ
読めない部分だろう。
この本のいいところは、ジョブズの闇の面(人なら誰しもあると思うけど)もしっかりと描かれているところだと思う。
便所に足をつっこみ水を流すのをストレス解消にしていたエピソードには「まじかよ!」ってなりました(笑)
ここでは、ジョブズの大学あたりの話を少し。
彼は大学にすぐに飽きてしまい、必修の講義をさぼり、自分が出たいと思うものに出席する。
彼も無鉄砲なだけではなく、授業にでないことにたいして親に後ろめたさを感じていた。
そして彼は、中退すればお金もかからない、面白くない必修をとる必要がなくなり、面白そうな授業だけ受けよう、ということになる。
授業がおもしろくなかったり、あるいは充実感を感じられなかったりする学生が生まれるのはいつの時代も、世界共通なのかもしれませんね。
ここで彼の下した決断は、受けたくない授業は受けないという選択肢だった。
ここで僕が言いたいのは、大学を中退するうんぬんの話や、ジョブズの決断ではなくて
この大学中退の項目は全然大きく扱われていないことだ。
読み進めていけばわかるけど、さらっと流してるように見える。
確かに、マックに複数種類のフォントが搭載されるきっかけとされるカリグラフィーの講義については触れられているけど、
大学自体の話なんて数ページほどだ。
これは、ジョブズという人間を語る際に、あまり大学が根本的に影響を与えなかったということではないかな。
彼の青年時代は禅、LSDの話が多い。精神的なものを深く追求している。
…まとまりがない感じで申し訳ないですが(笑)、この本はジョブズの人間性をエピソードなどを豊富に備えて
描く本当に「伝記」といった感じです。
だから、「ジョブズ物語」のような小説を求めている人にはおすすめできるものではないかもしれません。
世界のAppleを築いた男の精神性や人生に、なにか自分も学び取りたいものがある!
という方にオススメです。